向き合う
先日、夫が突然「トーマス・エジソンって知ってる?」と聞いてきました。
小学校に通い始めて3ヶ月ばかり経った頃、トーマスは1枚の手紙を先生から預かったそうです。文字の読めなかった彼は、その手紙を母親に渡します。母親は手紙を読み、泣きながら「あなたの子どもは天才です。学校で教えられることはすでにもうありません。」と書いてある、と伝え、翌日から自分が教えたそうです。
もちろんトーマス・エジソンが白熱電球を発明した偉大な発明家だという事は知っていましたが、ホームスクールで育った事は知りませんでした。母親は教師の経験もあったようですが、彼の疑問や興味に向き合い、必要な環境を整え、彼を支えたという事です。
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子どもの疑問・興味に向き合い、必要な環境を整える事は、ずばりモンテッソーリ教育の考え方そのものです。子どもの疑問や興味はその時々によって変化するので、それに合わせて環境を整え続ける事は、結構大変な事です。しかもトーマスは7人兄弟の末っ子とのこと。7人目にも関わらず、手と心を惜しみなくかけたお母さんに心から尊敬します。
「愛すること」
「信じること」
「尊重すること」
モンテッソーリを勉強した時も、これらが大事だと口酸っぱく教えられました。教育の方法は数あれど、根底に必要なことにはさほど差があるようには思いません。だから私は「モンテッソーリ教育じゃなければ」とも考えていません。ただ、子どもの周りにいる大人として、親として、道しるべとなる知識があることに感謝しています。モンテッソーリ教育を学んだ人の多くが、「もっと早く知っておけば、子どもへの見方、接し方が変わったのに!」という感想を持つようです。私自身、初めてモンテッソーリ教育に出会った時はその考え方に衝撃をうけ、目からウロコ状態だったのを覚えています。
モンテッソーリ教育に興味がある方は、
にぜひご参加ください。
最後に話をエジソンに戻しますが、トーマスが大人になってから、当時の学校からの手紙を読む機会があったそうです。そこには「あなたの息子さんには発達障害が認められます。学校を退学してもらいます。」という内容が書かれてあったという事です。母の愛に心打たれました!